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●経ヶ岬12年 現地から 【米軍基地建設を憂う宇川有志の会/京丹後市議】 永井友昭

■かくして米軍基地がやってきた

2013年2月22日に当時の安倍首相が訪米してオバマ大統領に、「経ヶ岬をどうぞ」と言ってから今年12月3日で4668日目(12年と285日)になります。米軍基地の工事開始日2014年5月27日からは4209日目(11年と191日)、基地が動き出した2014年12月26日よりは3996日目(10年と343日)です。





それ以来、経ヶ岬米軍基地では北朝鮮からのミサイルを監視するXバンドレーダーが稼働し続け、昨年は基地発足10周年記念式典が開かれ、京丹後市長も招かれて感謝状を贈られました。

私は、米軍のこのXバンドレーダー基地の白羽の矢の立った京丹後市丹後町宇川地域のネイティブで、これは大変だと地域の仲間と13年の4月に「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」を立ち上げて現在に至っています。基地の工事が始まった日から隣接する寺院(文殊さん)へのお参りを毎日続け上記のように4000日を超えました。

■この間に起きたこと

この12年半余の間に、自民党政府は特定機密保護法(安倍政権13年12月6日)、安保法制=戦争法(安倍政権15年9月19日)、重要土地規制法(菅政権21年6月16日)、安保三文書改訂(岸田政権22年12月16日)、自衛隊統合作戦司令部(石破政権25年3月24日)と立て続けに憲法違反の法律や施策を強行してきました。

そして先般就任した高市早苗首相は、台湾有事は「存立危機事態」であるとして、事が起きれば自衛隊がアメリカの先兵として戦争に投入されると公言し、全く不必要な中国との軋轢と混乱を招いているのは皆さんご存じの通りです。

最近の「米軍経ヶ岬通信所」と「航空自衛隊経ヶ岬分屯基地」の状況をいくつか報告します。

■戦争準備を重ねる米軍基地



アメリカはイスラエルに加担してイランの核施設を6月21日に空爆しましたが、この攻撃に備えて在日米軍は日本国内の米軍基地の警戒レベルを「A」から「B」(5段階の3番目)に引き上げました。文殊さんの米軍基地でも、6月23日の朝にはその変更を確認しました。基地稼働以後初めてのことです。

そんな中、7月10日に陸自福知山の第7普通科連隊が文殊さんの米軍基地で米軍と合同訓練を行いました。私が朝のお参りで確認し、基地対策室と現地連絡所に「合同訓練ではないのか?」と問い合わせたところ、「何もやっていない!」とのことでした。ところが7月16日に米軍がこの訓練の様子をフェイスブック上で公表。このことを7月31日の「第42回米軍経ヶ岬通信所安全安心対策連絡会(安安連)」で市が指摘し、近畿中部防衛局は「何も知らなかった」と醜態をさらけ出すことになりました。

前線の日米の部隊が、地域へも自治体へも防衛局へも知らせずに勝手にフル装備の合同軍事訓練を行う。憲法に定める文民統制の原則を明らかに踏みにじる大変な事態です。これこそがレベル「B」の意味するものだと私は思います。米軍の指揮下に秘密裏に自衛隊が動かされるということです。

■まるで戦時下の京丹後市

9月16日~24日には日米合同演習の「オリエントシールド25」が全国で展開され、経ヶ岬でも200人規模で実施されましたが、その初日に参加した米軍の部隊が事もあろうに小銃を持ったまま国道を移動するという事件が発覚しました。「言語道断だ!」と市長は強く抗議しましたが、日米地位協定では全く問題ない行為だということも明らかにされました。

その事件の余韻の去らない10月20日~31日にかけて、空前の「自衛隊統合演習」(日米豪の参加人員5万8430人)が展開され、経ヶ岬には300人の自衛隊部隊と100両の車両がやって来ました。地元の旧中学校施設に野営し、基地だけでなく丹後半島の海岸線全域でも訓練を展開、そして今年3度目の米軍基地警護訓練も行われたのです(地元住民からは一体何が起きているのかと不安と不信の声がいくつも)。

高市発言を思うとき、米軍指揮下のアジアでの戦争を直近に想定して訓練を行っていることは明らかです。

■全国に波及する軍事態勢



事は経ヶ岬だけではありません。皆さんご存じのように京都府精華町祝園弾薬庫では大規模な弾薬庫の増設、舞鶴の海上自衛隊ではイージス艦へのトマホーク配備が進められようとしています。京都府全体の今年度の自衛隊関係予算は492億円(全国6番目)という額に上っています。専守防衛の原則を破棄し、敵基地攻撃能力の前線として京都府全体の軍事要塞化が目論まれているのです。



この異常な事態を1人でも多くの方に伝え、戦争への道を阻止しなければなりません。去る11月9日の「米軍基地いらんちゃフェスタ2025」には多くの方にご参加いただきありがとうございました。
共に戦いましょう! 


関西共同行動ニュース No99